アメリカン航空(AA)の新しいビジネスクラス運賃
少し前、エミレーツ航空(EK)やフィンエアー(AY)が「ベーシックビジネスクラス運賃」を導入したことをお伝えしました。
多くの航空会社がビジネスクラスのサービスを細分化し、ラウンジの利用や受託手荷物などの標準的な特典を取り除くことで料金を抑えた運賃を展開する中、アメリカン航空(AA)は逆に、付加価値をつけたビジネスクラスを販売する新しいアプローチを試みています。
この運賃も新しいトレンドとなり得るのか?
少し調べてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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新しいビジネスクラス運賃
AAを含めたワンワールド加盟航空会社の新しいビジネスプラス運賃には、通常ファーストクラス運賃に付随する3つの特別な特典が当初含まれています。
・一部の空港でのファーストクラスチェックイン
・AAのフラッグシップラウンジにあるレストランスタイルのフラッグシップファーストダイニング利用
・3個目の無料受託手荷物
新しいビジネスプラス運賃は、通常のビジネスクラスの航空券よりも高い価格設定となりますが、どの程度高くなるかはまだ不明です。
もはやビジネスクラスは単一の商品ではなくなる訳ですね。
まとめ
既存のビジネスクラス製品を、より質の高い標準に発展させるための試みだそうですが、要は顧客の単価を上げて収益を上げたい、ということでしょう。
上記のサービスはいずれも、ワンワールドエメラルドメンバーであれば受けることのできるサービスです。
ということは将来、ファーストクラスラウンジやダイニングの利用がエメラルドメンバーでもできなくなってしまうということなのでしょうか?!
世界の3アライアンスのうち、ワンワールドだけが提携航空会社のファーストクラスラウンジを利用できる状況なのですが、これは崩して欲しくないですね。
この特典のためにワンワールド修行を行っていると言っても過言ではないので、この特典がなくなってしまうとワンワールドの魅力が半減してしまいます。
ある航空会社で受けられるサービスは、アライアンスの誕生により提携航空会社の上級会員も享受できるようになりましたが、その航空会社の上級会員のみ、という形に回帰してしまうのかもしれません。
ワンワールドの中でもブリティッシュ・エアウェイズ(BA)はコンコルドルームの利用を、BAファーストクラス搭乗客および一定の条件を満たしたBAの上級会員、という形に制限していますが、自分はコンコルドルームが好きなので、たとえエメラルドメンバーがファーストクラスラウンジを利用できなくなったとしても、BA修行は続けていきたいと思います。
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