アメリカン航空(AA)と中国南方航空(CZ)の提携
PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
アメリカン航空(AA)が、中国南方航空(CZ)に出資し、コードシェア便などの提携をすることになりました。
コードシェアは、2017年末までには開始されるそうです。
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AAとCZ提携の背景
実はCZは、中国の三大航空会社中でも規模が最大です。
なので、提携などせずに独自に事業を行ってもよさそうです。
ただし、中国国際航空(CA)は同じスターアライアンスメンバーのユナイテッド航空(UA)と、中国東方航空(MU)は同じスカイチームメンバーのデルタ航空(DL)と比較的早い時期から提携を行ってきたことなどで、CZはスカイチームメンバーであるにもかかわらず、アメリカ系航空会社との提携から取り残されていた状態でした。
CZはどちらかというと、エールフランス航空(AF)やKLMオランダ航空(KL)とパートナーシップを強めていました。
また、AAも米中路線では他2社に押されていたようです。
AAは現在、北京(PEK)と上海/浦東(PVG)、香港(HKG)とアメリカ本土を結ぶ路線を運航していますがDL, UAに負けじと中国路線を強化したいと思っていました。
CZは広州(CAN)、北京(PEK)、ウルムチ(URC)、重慶(CKG)を拠点とし中国国内及び世界40ヶ国・地域の208都市へ路線網を展開していますが、アメリカ路線を強化したいと思っていました。
ここで、両社の思惑が一致し、アライアンスを越えた提携が実現した訳ですね。
ちなみに、AAは自社のホストシステム(GDS)としてSabreを、CZはトラベルスカイを採用しています。
トラベルスカイとは
トラベルスカイは主に中国系の航空会社が利用しているホストシステム(GDS)で、2017年4月現在以下の航空会社がトラベルスカイを自社ホストシステムとして採用しています。
中国系だらけですね^^;
マイレージはどうなる?
まだ公式のニュースはありませんが、マイレージについても、共同運航便の路線については将来的に提携されるようです。
つまり例えば、AA便名の共同運航便の路線ではAAのマイレージを獲得/利用ができるようになります。
ただ、トラベルスカイとSabreのGDS間の相性(空席状況の同期の頻度など)は、あまりいいとは言えません。
なので、共同運航便はもちろんマイレージ提携についても、正しく加算されないなどのエラーが発生することが大いに考えられます。
まとめ
最近、アライアンスを越えた提携のニュースをよく耳にします。
エア・カナダ(AC)とキャセイパシフィック航空(CX)のマイレージ提携開始による懸念
キャセイパシフィック航空(CX)とルフトハンザグループの提携
ワンワールドには、キャセイパシフィック航空(CX)は加盟しているものの中国大陸系の航空会社は加盟していません。
あと、インドも。
スカイチームには既に、MUや厦門航空(MF)がいます。
中国系は、どちらかというとだぶつき気味。
-> 2018年末で、CXはスカイチームを脱退しました
もしかしたら、CZがワンワールドへ移動してCXがスターアライアンスに移動する・・・なんていうことが将来起こるかもしれませんね。
Let’s see 🙂
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