ユナイテッド航空(UA)上級会員ステータスのルール変更(2023年から)
ユナイテッド航空(UA)のマイレージプラスプログラムは2023年から、世界的な騒ぎによって計画が中止された上級会員ステータス獲得維持基準を導入する予定です。
残念ながら、また改悪です。
中身をお伝えします。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Sesaoned Travellerです。
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変更されるルール
マイレージプラスのエリート資格基準は、2023年にはこのようになります。
ですが、2023年から2024年にかけては、PQPを満額獲得する必要はありません。
下駄を履かせてくれるPQPの数は、マイレージプラス会員の2022年末に到達したエリートステータスによって異なり、以下のようになる予定です。
プレミアシルバー : 500PQP
プレミアゴールド : 1,000PQP
プレミアプラチナPremier Platinum) : 1,500PQP
プレミア1K : 2,500PQP
2023/2/1時点で上級会員の方は、トライアルステータスを除き、2023年にこれらのPQPデポジットが適用される予定です。
さらにUAは、2024年にもこの特典を提供するとしています。
そして、一部の特典航空券の予約でプレミア資格対象クレジットを獲得できます。
マイレージプラスでは、UAまたはユナイテッドエクスプレスが運航するフライトの特典航空券を予約すると、プレミア資格クレジットを獲得できるようになりました。
対象となる特典航空券は、マイレージプラス会員に以下の通り付与されます。
・100マイルにつき1PQP
・UAまたはユナイテッドエクスプレスのフライト1回につき1PQFを獲得可能
これらのPQPおよびPQFは、PQFとPQPの両方、またはPQPのみの基準値にかかわらず、すべてのステータスレベルの獲得にカウントされます。
さらに、特典フライトのPQPも、プラスポイント獲得に加算されます。
2023年から、一部のUA提携クレジットカードの保有者が獲得できるPQPの上限が大幅に引き上げられる予定です。
(日本で発行されているクレジットカードは残念ながら、対象外のようです)
プレミアプラチナまたはプレミア1Kのエリートステータスに達すると、そのステータスに応じたPlusPointsが直ちに付与されます。
プレミアプラチナ : 40プラスポイント
プレミア1K : 280プラスポイント
2022年時点では、プレミア1Kのステータスに到達した会員は、1Kのステータスに必要な15,000ポイントを超えて2,000PQPを獲得するごとに、さらに20ポイントのプラスポイントを獲得することができます。
ですが2023年来年以降、プレミア1Kステータスの条件を満たした会員は、18,000PQPを超えて3,000PQP獲得するごとに20プラスポイント(21,000PQPから)獲得できるように変更される予定です。
まとめ
UAがマイレージプラス会員のエリートステータス目標を引き上げることは、2020年以前から計画されていましたので、これらの変更がついに実施されるのは残念ですが、これは必ずしも驚くべき動きではありません。
むしろ驚くべきは、ユナイテッドが特典フライトでPQPおよびPQFを獲得できるモデルに移行したことです(UAおよびユナイテッドエクスプレスを利用した特典フライトに限りますが)。
この動きは、ヴァージン・アトランティック航空(VS)とデルタ航空(DL)に続くものです。
これはUAマイレージの価値を高め、新たに増加したエリート資格の目標を(少し)緩和するのに役立つはずです。
日本に在住している方でUA上級会員ステータスを獲得維持している方は少ないかもしれませんが、この流れは必ず、日本や他の航空会社のマイレージプログラムにもやってくる流れなので今の内から備えをしておくと良いでしょう。