ようこそスカイチームへ!スカンジナヴィア航空(SK)がスターアライアンスを脱退

2023年1番の驚きのメールが、メールボックスの中に入っていました。
驚くべきことに、エールフランス航空(AF) – KLMオランダ航空(KL)グループが、スカンジナヴィア航空(SK)へ出資を行い、主要パートナーとして発表されました。
AF/KLは、金融会社のキャッスル・レイクおよびリンド・インベストとコンソーシアムを結成し、デンマーク政府からの出資も加えて、SKを買収することになります。
AF-KLの持ち株比率は当面19.9%にとどまりますが、2年以内に他の投資家から株式を取得することにより、SKの支配権を取得することに合意しました。
同時にSKは、創立メンバーであったスターアライアンスを脱退し、スカイチームに加盟することが決定しました。
個人的にはとても楽しみなニュースだったので、もう少し深掘りしてみようと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
SKはなぜAF-KL傘下となるのか
スカンジナヴィア航空(SK)は、エールフランス航空(AF)とKLMオランダ航空(KL)との連携を強化するため、組織再編を行う予定です。
新規投資は総額11億7500万ドル。
AF-KLの出資額は1億4,500万ドルです。
取引完了は現在のところ2024年第2四半期を予定しています。
SKは2022年に、日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請しています。
再建を目指していましたが、すぐ下の国のスターアライアンスの盟主・ルフトハンザグループに阻まれ、思ったような再建ができなかったようです。
LHと丸被り
ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)とSKは隣国で同じスターアライアンス同士ということで、重複する路線も多く、積極的にSKを選択する理由があまり見当たりません。
SKは、機内WiFiが無料で利用できたりコーヒーが美味しかったりと、個人的には好きなんですがやっぱり規模の大きいルフトハンザグループのフライトを利用する人が多いのでしょう。
ルフトハンザグループは最近、イタリアの航空会社ITAエアウェイズ(AZ)の株式を大量に取得し、TAPポルトガル航空(TP)は積極的に提携先を探しています。
この両社もルフトハンザグループに入るとしたら、ヨーロッパ内でのSKの立ち位置はますます弱くなるでしょう。
アジア路線も、ルフトハンザグループのLOTポーランド航空(LO)があるので、現状HNDとPVGにしか運航していないSKは競争力がありません。
スカイチーム修行がしやすくなる!
今回の提携により、AF-KLは、コペンハーゲン(CPH)、オスロ(OSL)、ストックホルム(ARN)にあるSASの3つのハブ空港と、パリ(CDG)、アムステルダム(AMS)にある自社のハブ空港のフライトスケジュールをそれぞれ統合することができるようになります。
SKのマイレージプログラムも、そのうちスカイチームメンバーのフライトで加算ができるようになるでしょう。
SKにも永久上級会員制度があるので、SKでスカイチームの永久上級会員になることができる可能性も、大いにあります。
まとめ
スターアライアンス創立メンバーがアライアンスを脱退するとは、なかなか衝撃でした。
スカイチームへの加盟は今年のヴァージン・アトランティック航空(VS)に続いての加盟となります。
SKがいつスカイチームに加盟するのかは2023年10月現在、まだわかりません。
スカイチーム修行にSKを組み込める日が待ち遠しいです。
乗り継ぎの多い予約ができるようになることを願っています!
そして、北欧のキャリアがAF-KL寄りになるということで、アコー不毛の地である北欧にもアコーのホテルができる可能性もあるかな、とちょっと期待しています。
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