多くの航空会社/旅行代理店にデータを提供しているRoutehappyとはなにか
先日、GDSのAmadeusが「Routehappy」が提供しているデータを自社製品の一部に組み込み、新しいサービスを開始するという発表がありました。
この「Routehappy」とは何者なのか、少し掘り下げてみたいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
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Routehappyとは
Routehappy(ルートハッピー)は、航空券を購入する際にその航空会社のレビューや機材、座席、レイアウト、エンターテイメント、Wi-Fiや電源の有無、所要時間など、アメニティについてのデータを提供している会社です。
2018/2/1に、航空会社の運賃に関するデータを一手に管理・提供しているATPCOがこのRoutehappyを買収しました。
ATPCOは航空会社の運賃をGDSなどに提供をしているので、その提供データに付加価値を付けるという意味で機材情報を提供したいと思ったのでしょう。
Routehappyを利用している会社は結構あって、例えばキャセイパシフィック航空(CX)やエクスペディア、そしてGoogleなんかもRoutehappyのユーザーです。
CXは座席の紹介、
エクスペディア、Googleは機内設備の紹介に関するデータをRoutehappyから提供を受けています。
Amadeusが提供するものは
今までAmadeusでは航空券の運賃・空席の照会や予約記録の作成、座席指定などを行うことはできましたが、機材に関する情報は十分とは言えませんでした。
使用する機材については表示できていましたがWiFiの有無とかそう言った細かいデータは持ち合わせていなかったので、今回Routehappyが保有している「Routehappy Hub」というAPIを利用し、航空会社の機材に関する詳細なデータを自社製品の中で提供しようと考えたようです。
なお、Routehappyはもう一つのGDS「Sabre」にも既に同様のデータ提供を行っており、Sabreを利用してる航空会社や旅行代理店は、これらの情報を提供することができていました。
一般ユーザーも利用できる
Routehappyが提供するデータは、航空会社や旅行代理店だけでなく一般ユーザーも利用することができます。
こちらのURLにアクセスして、出発地と到着地、日付を入力するとこんな感じで結果が出てきます。
TYO – LONのフライトで一番ユーザーレビュー評価が良かったのは、JAL(JL)でした。
座席に関するデータを提供している航空会社なら、画像を見ることもできます。
まとめ
日本の旅行代理店においてもAmadeusやSabreを利用している旅行代理店(SabreはINFINIが日本の総代理店なので、INFINIを利用している旅行代理店)のオンライン予約サイトにおいても、これらの情報が表示されているのを目にすることが多くなるでしょう。
全ての航空会社のデータが揃っているわけではないので一部わからない機材とかもありますが、ATPCOが親会社になったので信頼度が一気に増し、データを提供する航空会社・利用する航空会社も増えてくるでしょう。
今後データ提供できる航空会社が増えていけば、SeatGuruなどと並んで重要なサイトになるかもしれませんね 😉
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