ヴァージン・アトランティック航空(VS)のポイントをエールフランス航空(AF)・KLMオランダ航空(KL)のフライトに効率よく利用する方法
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
ヴァージンアトランティック航空(VS)と、エールフランス航空(AF)/KLMオランダ航空(KL)の提携は2020年2月に開始されました。
これはもちろん、ひどいタイミングでした。
ですが今改めて、この提携のメリットを再確認し、AFとKLの特典航空券の予約方法を説明したいと思いますがちょっとややこしいので、重要な情報をまとめておきましょう。
AFやKLのフライトに必要なポイントは、同じ目的地へのVSのフライトに必要なポイントとは一致しません。
全く別のリワードチャートがあります。
短距離の乗り継ぎは、ポイント数で言えば無料です。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のAviosとは異なり、区間ベースの必要ポイント数設定ではありません。
パリ(PAR)やアムステルダム(AMS)で乗り継いでも追加のポイントはありません。
パリ(CDG)からアムステルダム(AMS)を乗り継いでバンコク(BKK)へ行く場合も、CDGから直行便でBKKへ行く場合も同じポイント数で可能です。
KLは、フライトが別切りの航空券であっても、手荷物をスルーチェックしてくれるようです。
例えば、マンチェスター(MAN)からアムステルダム(AMS)までのKL航空券と、長距離のKLの特典航空券を別々に予約した場合、MANで最終目的地まで荷物を運んでくれます。
BAはこのようなことはしないので、ちょっと嬉しいですね。
KLやAFのフライトに必要なVSのポイントですが、短距離路線のチャートは、移動距離片道1,750マイル未満のすべてのフライトに適用されます。
総距離が1,750マイル未満であれば乗り継ぎも含まれますので、例えばMAN – AMS – ARNとかもOKです。
ストップオーバーも可能です。
以下に、ポイントの利用例を示します。
・600マイルまで(例 : LHR – CDG)
エコノミー(ピーク時) : 4,500ポイント
エコノミー(オフピーク時) : 4,000ポイント
ビジネス(ピーク時) : 9,000ポイント
ビジネス(オフピーク) : 8,000ポイント
・601マイルから1,249マイル(例 : AMS – FCO)
エコノミー(ピーク時) : 8,500ポイント
エコノミー(オフピーク時) : 7,500ポイント
ビジネス(ピーク時) : 26,000ポイント
ビジネス(オフピーク時) : 25,000ポイント
・1,250から1,749マイル(例 : CDG – ATH)
エコノミー(ピーク時) : 11,000ポイント
エコノミー(オフピーク時) : 9,000ポイント
ビジネス(ピーク時) : 32,000ポイント
ビジネス(オフピーク時) : 30,000ポイント
一般的に、ビジネスクラスは600マイルを超えると、エコノミークラスと比較して必要ポイント数が一氣に跳ね上がります。
エコノミークラスの約3倍となってしまいますので、あまりお得な使い方はできなさそうです。
AFもKLも、短距離路線のビジネスクラスは座席はエコノミークラスです。
(KLはボーイング B737機材なので、まだちょっとマシな時がありますが)
真ん中の空席、食事、ラウンジの利用ができます。
ですがそれでも、エコノミークラスで十分な氣がしています・・・。
とはいえ、601マイル未満のフライトでは、ビジネスクラスの倍率は2倍で済むので、これはこれで適切な価値かもしれません。
LHRから600マイル以内のフライト(CDGやAMS)を行う場合、BAのAviosも含めてどこかのフライトで予約ができればいいですね。
(イギリス、フランス、オランダの間で学校の休暇が重なることはほとんどないため、BAに空席がなくてもエールフランスやKLMで座席を確保できる可能性があります)
続いて長距離路線。
VSのポイントを利用してAF/KLに搭乗する場合はゾーン制となっていて、あるゾーンから他のゾーンへ行く場合の必要ポイント数が固定となっています。
長距離路線の場合、ピーク時の料金が急激に上昇するため、いくつかの矛盾が生じます。
ゾーン1(西ヨーロッパおよび中央ヨーロッパ)
イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、アイルランド、スイス、ルクセンブルク、スペイン、ポルトガル、オーストリア、デンマーク、バレアリック諸島、フィンランド、イタリア、マルタ、ノルウェー、スウェーデン
ゾーン2(東ヨーロッパ・北アフリカ)
アルバニア、アルジェリア、アルメニア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、キプロス、クロアチア、カナリア諸島、エストニア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イスラエル、リビア、リトアニア、ラトビア、マケドニア、マデイラ、モルダビア、モロッコ、ポーランド、チェコ、ルーマニア、西 ロシア、セルビア、スロバキア、スロベニア、トルコ、チュニジア、ウクライナ、モンテネグロ、トルクメニスタン、タジキスタン
西ロシアには、中央連邦管区、北西連邦管区、ヴォルガ連邦管区、南部連邦管区、北コーカサス連邦管区の各連邦管区が含まれます。
ゾーン3(中近東・ロシア)
サウジアラビア、アゼルバイジャン、バーレーン、ロシア中部、エジプト、UAE、ジョージア、イラク、イラン、ヨルダン、カザフスタン、キルギスタン、クウェート、レバノン、オマーン、シリア、カタール、ウズベキスタン、ジブチ
ロシア中央部には、以下の連邦管区が含まれます – ウライス連邦管区およびシベリア連邦管区
ゾーン4(中央アフリカ)
ベナン、ブルキナ、ブルンジ、カメルーン、カーボベルデ、コンゴ、コートジボワール、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、赤道ギニア、ケニア、リベリア、マラウィ、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリア、ウガンダ、中央アフリカ共和国、コンゴ民国、ルワンダ、セネガル、スーダン、南スーダン、タンザニア、トーゴ、チャド、ザンビア、シェラ・レオネ
ゾーン5(アフリカ南部、インド洋、インド亜大陸)
アンゴラ、南アフリカ、ボツワナ、モザンビーク、ナミビア、ジンバブエ、モーリシャス、ロドリゲス、レユニオン島、セイシェル、マヨット、コモロ、マダガスカル、バングラディッシュ、ブータン、インド、モルジブ、ネパール、パキスタン、スリランカ
ゾーン6(北米東岸およびカリブ海地域)
アメリカ東海岸、東カナダ、アンティグア、バルバドス、バハマ、キューバ、バミューダ、ドミニカ共和国、フランス領ガイアナ、グレナダ、グアドループ、カイマン諸島、タークス・カイコス諸島、バージン諸島、ジャマイカ、マルチニーク、ハイチ、ポルト リコ、トリニダード・トバコ、セントマーティーン
以下のアメリカの州を含む : メイン、ニューハンプシャー、バーモント、ニューヨーク、マサチューセッツ、ロードアイランド、コネチカット、ニュージャージー、ペンシルバニア、デラウェア、メリーランド、ワシントンDC、ウエストバージニア、バージニア、ミシガン、インディアナ、ウィスコンシン、イリノイ、オハイオ、ケンタッキー、テネシー、 ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージア、アラバマ、ミシシッピ、フロリダ
カナダのオンタリオ州、ケベック州、ニューファンドランド州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州、プリンスエドワード島を含む。
ゾーン7(北米西部・中部、中央アメリカ)
アメリカ中部・西部、ハワイ、カナダ中部・西部、メキシコ、ベリーズ、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、パナマ、ニカラグワ
以下の米国の州を含む : ミネソタ、アイオワ、ミズーリ、アーカンソー、ルイジアナ、ノースダコタ、サウスダコタ、ネブラスカ、カンザス、オクラホマ、テキサス、モンタナ、ワイオミング、コロラド、ニューメキシコ、アイダホ、ユタ、アリゾナ、ネバタ、ワシントン、オレゴン、ネバダ、カリフォルニア、ハワイ、アラスカ
カナダの以下の州を含む : ヌナブト、マニトバ、サスカチュワン、アルバータ、ノースウエスト準州、ブリティッシュコロンビア、ユーコン
ゾーン8(南米)
コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ
ゾーン9(極東アジア、ロシア東部)
中国、韓国、日本、モンゴル、ロシア東部(およびシベリア)、カンボジア、香港、インドネシア、ラオス、マカオ、ミャンマー、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム(ロシア東部は極東連邦管区)
ゾーン10(オセアニア)
オーストラリア、フィジー、グアム、マリアナ諸島、マーシャル諸島、ミクロネシア、ニュージーランド、パラオ諸島、バヌアツ、ウォリス・フツナ、ニューカレドニア、仏領ポリネシア
東京からVSのポイントを利用してヨーロッパへ行く場合、かなりのポイントが必要となります。
224,000ポイント(オフピーク)
244,000ポイント(ピーク)
なお、東京へのフライトは実際には予約できないようです。
VSポイントを利用してAF/KLのフライトをオンラインで予約することもできるのですが、いくら探しても特典航空券の空席は、どのクラスでも表示されません。
であるなら、同じVSポイントで全日空(NH)のフライトを予約した方が、はるかに少ないポイント数で済みます。
VSのポイントはNHまたはVSフライトで利用する、という風に割り切って貯めて多くのも、価値のあることだと思いますよ 😉
それではまた来週!