ファーストクラス・ビジネスクラスを確実に予約するためにマリッジセグメントを理解する
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
{{name}}さんはもしかしたら、特典航空券を予約する際に色々調べていて、
乗り継ぎ便だと結果が表示されるが直行便だと表示されない
という経験をしたことがあるかもしれません。
これは、航空会社が
マリッジセグメント
という考えのもとに座席の空席状況をコントロールしているから起こるものです。
マリッジセグメント(Marrige(d) segment)とは、航空会社のフライト便の空席状況を管理する方法のひとつです。
乗り継ぎ便の空席を区間毎でなく、出発地から目的地まで含めて1つの行程として、2つの便をセットし、2つの組み合わせで予約しないと販売しない(そのブッキングクラスの空きを表示させない手法です。
マリッジセグメントで予約をした場合、一部の区間のみのキャンセルはシステム上できないようになっています。
これは有償航空券の場合に多く利用される考え方ですが、一部の航空会社においては特典航空券にも適用しています。
そしてこの流れは、多くの航空会社の特典航空券予約で適用されるようになるでしょう。
どうしてこのようなことをするかというと、直行便の区間単体で販売するよりも乗継便で販売した方が需要が多く、高い価格でも売れることが期待できるからです。
例えば、羽田(HND)発上海(PVG)乗継フランクフルト(FRA)行という往復フライトでブッキングクラス : Sという航空券がJPY100,000で販売されていた場合、PVG発の方が安いのではないかと思いPVG発FRA行のフライトを検索してもブッキングクラスがSのものは検索結果に表示されず、より高いクラスしか販売されていない、というような場合です。
これは、
HND発PVG乗継FRA行
でないとSクラスでは販売できないように航空会社側でコントロールされているためです。
特典航空券の例でいうと、例えばキャセイパシフィック航空(CX)なんかは、
シンガポール(SIN)発香港(HKG)乗継羽田(HND)行
で
ビジネスクラス + ファーストクラス
のフライトは予約できるが、
香港(HKG)発羽田(HND)行
のファーストクラス直行便は予約できない
ということがあります。
同じようなことが、スイスインターナショナルエアラインズ(LX)でも発生します。
NRT発ZRH行では出なかったLXのビジネスクラスが、ZRH乗換MUC行にすると出てくる、というような感じです。
要は、ビジネスクラス・ファーストクラスなどの高いクラスを便利な直行便で取らせたくないという航空会社の判断があるため、直行便の予約ができないようになっています。
逆に言えば、直行便では予約ができないが乗継便なら予約ができる、ということになります。
なので、お目当てのフライトがあった場合に敢えて乗継便となるようにして検索をして、乗継便として予約すれば、予約ができますね。
なお、マリッジセグメントとして予約をした場合、いずれか一方のフライトだけをキャンセルすることはできません。
(もしお目当てのフライトが一番最初の区間なら、以降のフライトを捨ててしまうということも可能ですがあまりやり過ぎると航空会社に怒られるかもしれません)
今後航空会社は、座席を効率よく埋めるためにマリッジセグメントの割合を増やしてくることが予想されます。
{{name}}さんも含め自分たちは、そんな航空会社のルールをかいくぐってお得なルート「Sweet spot」を見つけ、利用することになるのですがこの争いに終わりはありません。
自分もできる限り効率的なマイレージの使い方を手を替え品を替えお伝えしていくので、航空会社に負けないように知識を共につけていきましょう 😉
それではまた来週!