最安の航空券ばかり狙ってはいけない理由
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
自分は格安航空券(特にビジネスクラス)が大好きであり、そのためにお得な運賃情報も週2回提供しています。
ですが、価格は航空券を検討する際に考慮すべき数多くの要素のひとつにすぎません。
安さに惹かれて飛びつきたくなるかもしれませんが、購入する前に、トータルでかかりうるコストを分析する必要があります。
安価な航空券は、予算の面では有利かもしれませんが、空港での付帯料金やカスタマーサポートの電話対応、エリートステータスの特典が利用できない、ステータスマイルが減るなどの形で、不利な点があるかもしれません。
そのため、自分なりの「フライトを予約する際に考慮すべきこと」を共有したいと思います。
旅をするために航空券を購入する際、つい安い料金に目が行きがち。
A地点からB地点まで安全に、そして(比較的)時間通りに連れて行ってくれるのであれば、どこの航空会社を利用するか、あるいは誰が航空券を販売するかはあまり重要ではないと考えるかもしれません。
年に1度か2度しか旅行しないのであれば、それも正しいでしょう。
ですが、{{name}}さんは旅の玄人です。
さまざまな航空会社のステータスを獲得するチャンスがあります。
上級会員ステータスには、優先搭乗、無料受託手荷物、VIPサービスラインなどの公表されている特典のほかに、ソフト面での特典もあります。
上級会員であれば、その航空会社はあなたを「数字」ではなく「お客」として扱う可能性が高いということです。
上級会員ステータスは、人生で旅の計画が狂い、急な変更やキャンセルをしなければならないときに特に重要となります。
例えば、{{name}}さんがある全日空(NH)の上級会員で、NHの航空券を予約すると、ステータスに応じて無料の受託手荷物とより良い搭乗ゾーンが与えられ、機械のトラブルや天候の乱れ、航空会社に電話して助けを求めることができるようになります。
また、ステータス維持のためのマイレージ/ポイントを獲得でき、次のランクのエリート資格に近づくことができます。
さらに、獲得したマイレージは、特典航空券の座席や座席のアップグレード、ドンペリニヨンのシャンパンなどに利用できる可能性が高くなります。
同じ旅程でも、日本航空(JL)なら航空券がJPY10,000くらい安いケースもあるでしょう。
しかし、NH上級会員の人がJPY10,000のためにJLの航空券を予約するでしょうか?
答えは、NOですよね。
例えJPY10,000高かったとしても、NHのプレミアムポイント(PP)を多く獲得でき、マイレージも獲得できます。
JLのマイレージを獲得したとしても、それ以上搭乗しないのであれば、貯まったマイレージは無駄になってしまいます。
お肉や飲み物にすら交換することもできず、消滅してしまうことだってあるでしょう。
それだけで、JPY10,000以上の価値があると言えるでしょう。
次に、「マーケティングキャリア」の観点から考えてみます。
格安航空券は、実際には利用する航空会社が販売していないことがよくあります。
例えば、アメリカ本土からタヒチのパペーテに向かうフライトでは、乗客は旅程の一部をデルタ航空(DL)で、一部をエールフランス航空(AF)で移動します。
まったく同じフライトであるにもかかわらず、DLで販売された航空券として予約することも、AFで販売された航空券として予約することも可能です。
国際航空運送協会(IATA)が定めたAWB(Air Waybill)プレフィックスは、旅客機の座席を購入した際に配られる航空券の番号の最初の3桁です。
この3桁で、どの航空会社が発券したのかがわかるのですが、AFで購入した場合、航空券は「057」で始まり、DLで同じフライトを購入した場合は「006」で始まります。
マイレージプログラムに加算したい場合は、どの航空会社を利用しているかを理解することが重要です。
例えば、ワシントンDC(IAD) – タヒチ(PPT)間の航空券を、DLのマイレージに加算したいとします。
この旅程をDLの販売する航空券として購入すると、DLのルールに基づいて、マイレージの獲得が可能になります。
この旅程をAFの航空券として購入し、フライトをDLに加算した場合は、スカイチームパートナーチャートに基づいてマイレージが加算されます。
同じ旅程、同じフライトでも、獲得結果は異なります。
この法則は、航空会社のアライアンスやパートナーに関して、航空業界全体に当てはまります。
オンライン旅行会社で航空券を購入する場合は、特に注意してください。
ウェブ、アプリなどで航空会社から直接航空券を購入した場合、その航空券はその航空会社が販売しています。
複数の航空会社が同じ価格で販売していて、加算したいマイレージプログラムが決まっていない場合は、マイレージ還元率が最も高い航空会社を選択してください。
例えば、日本 – 北米の区間の航空券をDLではなく、中国東方航空(MU)などの航空会社が販売する航空券で予約しようとするのには、理由があります。
ビジネスクラスの格安運賃を見つけ、DLではなく提携会社で購入することで、獲得できるマイレージ数を増やし、より少ないコストで次のレベルのステータスに近づけることができるからです。
よくあることですが、価格差が大きい場合は、より安い航空券を利用するために、特典や利益を諦めることになるかを分析する必要があります。
格安航空券は安いものですが、そうでない場合もあります。
LCCは安い運賃で注目を集めていますが、その後、乗客に付随する料金を強要します。
受託手荷物、印刷された搭乗券、搭乗中のソフトドリンクなど、あらゆるものが安い運賃をあっという間に高価なものにしてしまいます。
しかし、もっと厄介なのは、特にAAなど北米キャリアが導入している「ベーシックエコノミー運賃」です。
持ち込み料や、一緒に搭乗する人との席の選択など、これらのピンハネは旅の費用を膨らませます。
航空会社から直接購入するか、オンライン旅行代理店経由で購入するかにかかわらず、ブッキングクラス(およびそれに関連する制限・制約)を再確認し、ベーシックエコノミーの航空券であるかどうかを確認してください。
カスタマーサービスに関しては、必要になるまで何があるかわかりません。
オンラインチケットサービスの中には、お得な価格でフライトを提供しているところもありますが、何か変更が必要になった場合は、ほとんど自分で解決しなければなりません。
聞いたことのないオンラインチケット販売会社を利用する前に、必ずサービスのレビューを読んでください。
もし、どの航空会社でもステータスを持っていなければ、価格でチケットを選ぶことができます。
ただ、将来的に特定の航空会社に忠誠を誓うつもりがあるのかどうかは、常に考えておくべきだと思います。
そうであれば、今のうちに忠誠心を高めておくべきだと思います。
今の状況で、旅程の変更を余儀なくされることはしょっちゅうあると思いますが、国際線においては日付は無料で変更できるものの目的地の変更は無料ではできません。
せっかく安く購入した航空券も、止むに止まれず変更・キャンセルした場合に結局高くついてしまった、ということも十分考えられます。
自分も先日、ターキッシュエアラインズ(TK)のフライトで
ソウル(ICN) – パリ(CDG)
マドリード(MAD) – ソウル(ICN)
というオープンジョーのビジネスクラスを購入しましたが、帰国時のPCR検査の関係で帰りの出発地をマドリード(MAD)からプラハ(PRG)へ変更しました。
その際に発生した変更手数料は、USD150。
もともと少し高めのブッキングクラスで予約していたのでこれくらいで済みましたが、時期や都市によっては、もっとかかっていたでしょう。
驚くほど安い運賃もありますが、そう簡単に決められるものではありません。
お得な場合でも、必要に応じてコールセンターのある信頼できるオンラインチケットサービスからのみ購入するようにしてください。
また、面倒ですが、航空券を購入する際には、その価値を総合的に判断する必要があります。
乗ったことのない航空会社の安いチケットは、信頼できるカスタマーサービスや優先搭乗などの特典を諦める価値があるのか?
ある旅で獲得したマイレージは、運賃の上昇分を補って余りあるものでしょうか?
何のマイレージも獲得できない航空券を購入するのか?
すべての旅を最大限に楽しむためには、購入価格は1つの要素に過ぎないことを忘れないでください。
考えすぎて購入のタイミングを逃してもいけませんが、最大限還元されるような形で購入することを目指してみてくださいね 🙂
そのお手伝いは、喜んでさせていただきます 😉
それではまた来週!