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日本と韓国からスターアライアンスメンバーが消えてしまったら

日本と韓国からスターアライアンスメンバーが消えてしまったら

少し前、大韓航空(KE)がアシアナ航空(OZ)を買収する、という知らせがありました。
 
当初はOZの名前は残りますが、次第に買収元であるKEのスカイチームの方へ流れていくでしょう。
 
また日本においても、日本航空(JL)と全日空(NH)の合併の話が噂されています。
 
その中でも、合併「される方」と表現されているのは全日空(NH)。
 
いずれも、スターアライアンスメンバーです。
 
この2つの航空会社が消えてしまったら、日本・韓国からスターアライアンスメンバーが消えてしまうことになります。
 
影響は計り知れないですが・・・もしそんなことが起きてしまったらどうなるのか、少し考えてみました。
 
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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日本・韓国からスターアライアンスが無くなってしまったら

NHとOZが消えてしまうと、日本にはワンワールドのみ、韓国にはスカイチームのみのアライアンスネットワークとなり、アメリカ方面へスターアライアンスメンバーを利用て行こうと思ったら、中国か台湾までちょっと戻ってから行かなければいけません。
 
もう一つ困るのが、乗り継ぎの問題。
 
自分はよく、ソウル仁川(ICN)発のフライトをするのですが、日本からICNまでは別切りの航空券をマイレージなどで予約しています。
 
そんな時、日韓線の選択肢は多ければ多いほどいいのですが、OZのICN線が無くなってしまうと、スターアライアンスメンバーのマイレージでお得に予約ができなくなってしまい、航空券代が高くなってしまいます。
 
OZの機材はあまり面白みがありませんが、短時間搭乗するのであれば問題がないと思っています。

Screenshot

Business Class Review : アシアナ航空(OZ) OZ541 ソウル仁川(ICN) – フランクフルト(FRA) エアバス A380

Business Class Review : アシアナ航空(OZ) OZ541 ソウル仁川(ICN) – フランクフルト(FRA) エアバス A380

まぁKEも、短時間であれば問題ないのですが・・・。
 
一方JLは、ICN線のフライトは運航していません。
 
GMP線を運航しているのみ。
 
KEに頼りっぱなしです。
 
空港の移動が必要な乗り換えなんて、今の時代はそうできることではありません。

JLとNHは合併すべきでない!

NHとJLが合併したら、
 
・運賃の上昇
・フライトスケジュールと機内サービスの縮小
 
は容易に想像がつきます。
 
経済合理性から見たら合併するべきなんでしょうが、個人的には両社は合併して欲しくないです。
 
最も重要なことは、NHとJLは、お互いに競争をして、より良いサービスを提供しようとしてきたということです。
 
このような競争がなければ、技術革新は停滞する可能性が高いです。
 
格安航空会社からの価格設定圧力はまだ存在するかもしれませんが、そうなると合併した航空会社が格安航空会社並みのサービスレベルになってしまう可能性が高くなるでしょう。
 
両社は、2020年のこの状況になる前にはきっちりと利益を上げていました。
 
長期的には、国がグローバルな航空会社を1社しか持たないのは、消費者にとって悪いことだと思います。
 
この2つの航空会社が競争することで、それぞれの航空会社が改善を重ね、搭乗客の利益に寄与していることに疑いの余地はありません。
 
以前NHファーストクラスに搭乗した際、客室乗務員の方が
 
NHはJLを強烈に意識していて、JLに追いつけ追い越せの精神で日々「差別化」にこだわっている
 
という話をされていました。

Screenshot

First Class Review : ANA(NH) NH211 羽田(HND) – ロンドンヒースロー(LHR) 「The Suite」 機内食はヴィーガンミール

First Class Review : ANA(NH) NH211 羽田(HND) – ロンドンヒースロー(LHR) 「The Suite」 機内食はヴィーガンミール

そんなライバルとの合併となったら、とても遣る瀬無い氣持ちでしょう。

まとめ

もしこの2社が消えてしまったら、日本から一番近いスターアライアンスメンバーの本拠地はエバー航空(BR)、または中国国際航空(CA)となります。
 
特に、中国の空港は乗り継ぎのために(自社便を除いて)一度入国しなければいけないのでできるだけ避けたい空港です。
 
自分はBAの修行をしているので基本的にJLに搭乗しますが、仙台空港(SDJ)はNH便が多く就航しているので、NHに搭乗する必要がある時もあります。
 
JLと合併してしまったら、中小都市を結ぶ路線は真っ先にカットの対象となるでしょう。
 
SDJ – NGOなんかは真っ先に無くなって、ピーチアビエーション(MM)に搭乗することになるのではないかと思います。
 
日本にスターアライアンスがない状態、あなたは考えられますか?

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 3 )
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  1. By Take

    いつも楽しく拝読させて頂いております。

    本日の内容で?な点があります。

    『NHとOZが消えてしまうと、日本にはワンワールドのみ、韓国にはスカイチームのみのアライアンスネットワークとなり、アメリカ方面へスターアライアンスメンバーを利用て行こうと思ったら、中国か台湾までちょっと戻ってから行かなければいけません。』

    と仰られてますが、
    なぜ中国か台湾まで行かないと行けないのでしょうか??

    NHがJVしており、かつNHよりも以前から、
    そしてPAから引き継ぎ歴史があり
    NRT・HND・KIXからアメリカ本土ハブ6空港へ
    UAが運航していますが…
    (現在はCOVID-19のためNRTからの数便だけですが)

    UAはNHとJVする前、
    NHがスタアラ入りする前や
    787を導入する前、6年ほど前までは
    本土線も現在以上に飛ばしていましたし
    以遠権をつかいアジア各都市へも運航していました。

    もしNHがなくなり、
    スタアラ加盟のキャリアが
    日本から消滅した場合、
    以前の様にはならないにしても
    スタアラファンダーのUAが飛ばすのでは?と思います。

    • By par

      ご指摘ありがとうございます。
      記述が不足していましたね。

      アジアのスターアライアンスメンバー、ということで記述をしたかったので、UAの記載をしていませんでした。
      もちろん、UAを利用すれば日本から直行便で、もしくはACとかでも、わざわざ戻らずにいけますね。

      LHRのACラウンジはとてもよかったので、ACはいつか搭乗したいと思っています 🙂

  2. By Take

    あと
    MMはスタアラメンバーではありませんが、
    NHグループ企業です。
    OZのエアソウルのようになるのかわかりませんが。

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