ホテルラウンジの将来
{{name}}さん、こんにちは。
PAR@Seasoned Travellerです。
IHGは最近、ポイントプログラムの変更を行いましたが、それに伴いラウンジアクセスのルールも少し変更しました。
高級ブランドのスイートやクラブレベルの客室に無料でアップグレードされた旅行者のラウンジ利用を減らす方向に動いています。
新しいルールでは、ダイヤモンドメンバーがスイートルームやクラブレベルの部屋にアップグレードされたとしても、それらの部屋に付随する正規料金のゲスト向けの特典(ラウンジアクセスなど)は受けられないことになっています。
ラウンジを利用するには、40泊してラウンジアクセス特典を獲得するか、最初からラウンジアクセス付の部屋を予約する必要があります。
個人的には、年間40泊さえすればラウンジで静かな時間を過ごすことができるので、良いことだと思っています。
ですがこれは、そもそも多くのホテルでラウンジを削減しようとする、ホテル業界全体からの継続的な働きかけの最新の展開でもある、とも言われています。
クラブラウンジは、今でも世界中のホテルに数多く存在します。
しかし、すべてのホテルにあるわけではありません。
なぜでしょうか。
簡単に言えば、そのスペースを他の用途に使えば、ホテルのオーナーはより多くの利益を得ることができるからです。
限られたホテルという「箱」から最大限の収益を出すために(Revenue managementという考え方)、収益効率の悪いラウンジは無くしてしまおう、と考えているオーナーが増えて来ているようです。
ラウンジは、宿泊客の忠誠心を獲得する一つの方法だったかもしれないですが、顧客を固定化する方法は他にもあります。
例えば、マリオットはチタンメンバーにユナイテッド航空(UA)のシルバーステータスを無料で提供しているように、部屋のアップグレード(クラブラウンジの利用ができない場合でも)、ボーナスポイント、レイトチェックアウト、さらにはトラベルパートナーの無料エリートステータスなどです。
その一方で、以前はラウンジのために確保されていたスペースが、別の用途に使われることで、より大きな収入源となることもあるのです。
特に、歴史的に高層階の一等地にあったラウンジの場合、ミーティングスペースや客室に転用することでより多くの利益を得られるため、ラウンジを撤去することが理にかなっているホテルもあるそうです。
ラウンジはステータスのあるホテルの会員にとって付帯的な特典でありますが、直接収益を生まないため、特に労働面ではコストセンターと見なされているとという見方もあります。
ですが、ラウンジは決して、すべてのホテルから消えるものではないでしょう。
リッツ・カールトンやグランドハイアット、インターコンチネンタルなどの最上級ホテルブランドにおいては、ラウンジが消えることはないでしょう。
マリオット・ヒルトンでは、上級会員の数が増えすぎてラウンジへ入ることのできる時間を制限する、といったことを行うホテルも出て来ています。
一般的に、宿泊料金がJPY20,000を超えるホテルあたりから、ラウンジが急に静かになる、ということを聞きます。
これからは、ホテルブランドも二極化が進むものと予想されています。
価格帯もお手頃な、ミドルクラスのホテルブランドにおいては、どんどんラウンジが少なくなっていくように思います。
これからは、ホテル宿泊も「Sweet spot」探しが必要になってくるかもしれません。
ラウンジが静か(日本書紀が少ない)で、そんなに高すぎないホテルを、これからも追い求めて行こうと思います。
その最右翼は、やはりアコーですね。
アコーホテルズのホテルにももちろんラウンジがあるホテルはいくつかありますが、そのホテルは大体、ソフィテルやフェアモント、スイスホテルなどの最上級ブランドに位置するホテルです。
上級会員の絶対数が少ない、という点からも、個人的にはアコーがおすすめです。
それではまた来週!