PARがバルクヘッドシートを選択しない理由
飛行機の中では誰もが好きな席を持っています。ある人は通路側を選びますが、窓側を選ぶ人もいます。
しかし自分はもう一つ、考えることがあります。
それは、
バルクヘッド(前が壁の座席)は避ける
ということ。
個人的に、バルクヘッドシートに座ることは決してありません。その理由を説明します。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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座席下収納がない
これが、最大の理由です。
航空会社のルールでは、1列目の座席に座っている人、または目の前に壁が固定されている別の列に座っている人は、ドアが閉まってから離陸してシートベルトサインが消えるまで、それから着陸までの間、すべての持ち物を頭上の荷物入れに収納することが義務付けられています。
頭上に置くことができれば良いですが、有線搭乗で先に頭上の荷物入れを占有されてしまった場合、特に着陸時に「すみません・・・」と言いながら狭い通路を移動して、頭上の荷物を取りに行かなければいけません。
シートベルトサインが消えた後は一度座席に荷物を置いておくことができますが、専用の収納スペースがないため、持ち物を足元に置かなければいけません。
自分はフライト中に仕事をすることが多いので、カバンは常に近くにおいておきたいです。
一度シートベルトを外して、収納スペースを探すのは大変です。
足を伸ばすスペースがない
バルクヘッドシートに座ることが多い人は、前の座席の人がリクライニングをして来ないため、スペースが確保される、という利点を挙げています。
ですがその反面、足を伸ばせるスペースが少ないという不利な点もあります。
SNSでよく、足を壁にかけているのを盗撮したものを見ますが、足元のスペースが狭いということが理由の一つなのかもしれません。
動かせないアームレストとモニタの位置
バルクヘッドシートの他の不便な点としては、トレイテーブルの位置とシートスクリーンの配置の2点が挙げられます。
日本航空(JL)国内線のファーストクラスの一部の機材ではモニタが壁に付いていますが、従来の国際線エコノミークラス機材などほとんどのバルクヘッドシートでは、肘掛けから折り畳まれています。
そのため、思った場所に固定できない、ということになりがちです。
また、アームレストは固定されており、座面の幅が制限されてしまうことが多いです。
人の往来が多い
バルクヘッドシート付近は、間違いなく機内で最も混雑しているスペースの一つです。
トイレやギャレーがバルクヘッドシート列のすぐ前にあることが多いので、トイレの列ができたり、サービス中には客室乗務員が座席のすぐ隣に集まってきたりすることもあります。
もちろん、1列目の方が早く出発できるので、1列目を好む方もいらっしゃると思いますが、自分は2列目以降の席を選択するケースがほとんどです。
バルクヘッドシートでも問題ないケース
上記の理由の多くは、国内線フライトや小さな機材の場合のお話です。
長距離フライトで大型機材のビジネスクラス以上を利用する場合は、バルクヘッドシートを利用しても全く問題ないでしょう。
国際線をビジネスクラスやファーストクラスで利用する場合、バルクヘッドシートは睡眠体験を向上させるのに最適な座席の一つであることが多いのです。
もちろん、深夜便でフライト中にギャレーから来る騒音や明るさを考慮する必要があります。
以前お伝えしたジェットブルー航空(B6)の新しいビジネスクラスでは、最前列の座席スペースを大幅に拡大した2つの「スタジオ」を提供しています。
ジェットブルー航空(B6)の新しいビジネスクラスシート。全日空(NH)や日本航空(JL)の国内線への導入可能性は?
まとめ
バルクヘッドシートは、個人的にはあまり好きな席ではありません。
座席下の収納スペースと足元のスペースが限られているので、できる限り座らないようにしています。
赤ちゃん連れの搭乗客は幼児のベッドを置く台が前にあったりバルクヘッドに取り付けたりするので、止むを得ずバルクヘッドシートに座らざるを得ない場合もありますが、色々と問題のある座席であることは間違いなさそうです。
ちなみに自分は全く、赤ちゃんの泣き声は氣になりません。
自分も子どもが小さい時、飛行機に乗って子どもが泣いてしまった時の大変さをわかっているからです。
赤ちゃんは、泣くのが仕事ですからね。
何れにしても座席を選択する際、機材を確認してバルクヘッドシートを避けることで少しでも快適な時間となるよう考慮されてみてはいかがでしょうか 😉
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