Flying Blueのマイレージ獲得方法/上級会員取得資格が2018年4月から変わります
KLMオランダ航空(KL) / エールフランス航空(AF)などが採用しているFlying Blueで、マイレージの獲得方法と上級会員になるための方法が変更となります。
これまでの飛行距離とブッキングクラスによる加算率による獲得方法から、運賃の金額に応じて獲得できる方法に変わります。
結構大きな変更だと思うんですが、この変更を掘り下げてみたいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
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変更概要
獲得できるマイレージについて
獲得できるマイレージ数はFlying Blueの会員のステータス毎に異なっています。
となっています。
対象は諸税や燃油サーチャージを除いた純粋な運賃で、座席指定などの料金も対象となります。
Flying Blueは兼ねてから超格差プログラムでしたが、この変更が実施されるとその流れが更に加速するようになります。
つまり、お金を払えば払う程マイレージを多く獲得できるようになるので、本当のAF/KLヘビーユーザーでないとマイレージが貯まらないようになっていきます。
対象はAF/KL、HOP!(A5)と新しいLCCのJoon便で、2018年4月1日搭乗分から変更となるようです。
例えば、フランス国内線(CDG – NCE)が€42だったすると、獲得できるマイレージ数は2018/3/31までは最低でも250マイルだったのですが、2018/4/1からは
これは実質、改悪じゃないですかね。
アイボリー会員だと、獲得できるマイレージ数がだいぶ少なくなってしまいます。
上級会員取得について
今まではFlying Blueの上級会員になるためにはステータスマイルを獲得するか一定回数搭乗するかで上級会員になれたのですが、2018年4月1日以降はエクスペリエンスポイント(Experience points / Points d’Expérience)という方式に変わります。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のティアポイントと同じようなイメージですね。
搭乗回数による資格取得はできなくなりました。
上級会員取得のために必要なエクスペリエンスポイントはそれぞれ、
となります。
新しく、アルティメット会員というステータスが設けられます。
このアルティメット会員の特典についてはまだ明らかになってないので、わかり次第シェアさせてもらいます。
2018/1/1から2018/3/31に獲得したステータスマイルは、1,000マイルが4ポイントに交換されるようです。
このエクスペリエンスポイント(XP)は飛行距離とキャビンクラスによって獲得できるポイントが変わってきます。
基準は以下のようになっています。
例えばシルバー会員がゴールド会員になろうと思ったら、エコノミークラスで日本とヨーロッパの間を7往復半すれば良い、ということになります。
まとめ
今回の変更は明らかに、デルタ航空(DL)のマイレージ獲得方式に追随した形です。
スカイチームの中でも、DLとAF/KLは提携を強化しているので、支払額ベースでのマイレージ獲得はごく自然な流れなのでしょう。
しかし、DLがUSD1あたり5マイル獲得できるのに対して、Flying Blueは(ステータスがないと)EUR1あたり4マイル。
獲得できるマイレージ数が少ないです。
DLも、自社のフライトが利用額ベースでマイレージが獲得できるようになっているだけで、提携航空会社との間では未だに総移動距離 x ブッキングクラスによる加算率で計算されているので、Flying Blueについても同様です。
そして、この流れはそろそろ、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)にもやってくるようです。
AF/KLもBAも、自社の基幹システムとしてAmadeusを採用しています。
なので、AF/KLでできることは基本的にはBAでもできます。
残念ながら支払額ベースでのマイレージ獲得が、Amadeusでもできるようになった、ということですね。
ということは今後、同様の変更が他のAmadeus利用航空会社にも発生しうることになります。
これはいよいよ大変なことになりそうです。
自分のBA修行にも、少なからず影響して来そうな予感。
またBAのライフタイム修行が終わった暁にはFlying Blueのライフタイム会員の修行を密かに計画していたのですが、こちらにも少なからず影響が出てきそうです。
みなさん、備えは大丈夫ですか?
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