ヒルトンのポイントプログラム変更(2018/4/1から)

※2018年9月にさらにルールが変わりました
ヒルトンのポイントプログラムルール変更(2018年9月から)
ヒルトンのポイントプログラムは1年に1回くらいの割合で変更があり、その度に結構大きな変更があることで有名ですが、今年もその季節がやってきました。
ちなみに、2017年の変更はこちら。
今回も、なかなか思い切った変更となっているようなので紹介します。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
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変更概要
変更点がいくつかあるのですが、主なところを紹介します。
Points & Milesの廃止
個人的には、これが一番びっくりしました。
つまり、これからはポイントの即時移行ができなくなり、自分がヒルトン宿泊時には利用していたイベリア航空(IB)への移行ができなくなるということです。
ヒルトン宿泊でブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のAviosを効果的に貯める方法
貯めたポイントを航空会社のマイレージへ交換、ということは引き続き可能ですが、交換レートがあまりにも酷いので実質ヒルトンポイントに閉じられた世界になる、と考えておいた方がよいでしょう。
獲得ボーナスポイントの増加(ゴールド会員以上)
宿泊によるボーナスポイントを、より多く獲得できるようになります。
ステータスによって獲得できる割合が異なります。
ステータス | 2018/3/31まで | 2018/4/1から |
---|---|---|
Silver | 15% | 20% |
Gold | 20% | 80% |
Diamond | 50% | 100% |
なぜ見出しでゴールド会員以上、と書いたかというと、シルバー会員以下も獲得できるポイントが増えるように見えますが、実際はそうではありません。
今回の変更で、「Points & Points」のシステムも無くなってしまうため、今までPoints & Pointsを選択した場合に獲得できるポイントも獲得できなくなるからです。
ポイントシステムがだいぶシンプルになる感じですね。
Points & Pointsを選択した場合に獲得できる(できた)ポイントと、2018/4/1以降獲得できるポイントは以下のとおりとなります。
ステータス | 2018/4/1から | 2018/3/31まで |
---|---|---|
Blue | 10ポイント / USD1 | 15ポイント / USD1 |
Silver | 12ポイント / USD1 | 16.5ポイント / USD1 |
Gold | 18ポイント / USD1 | 17.5ポイント / USD1 |
Diamond | 20ポイント / USD1 | 20ポイント / USD1 (変更なし) |
つまり、ブルー会員とシルバー会員は、獲得できるポイントが少なくなり、ゴールド会員以上が獲得できるポイントが多くなるという、更に格差の広がるプログラムになるということですね。
マイルストーンボーナスの創設
ある年の1/1から12/31までに40泊以上した人を対象に、それ以降10泊する毎に10,000ポイントのボーナスを獲得できます。
獲得できるポイントには、制限はありません。
更にダイヤモンド会員の人は、ある年の1/1から12/31までに60泊以上した場合に30,000ポイントのボーナスを獲得できます。
つまり、ダイヤモンド会員が60泊した場合には60,000ポイントのボーナスを獲得できる、という訳ですね。
こちらでも、ダイヤモンド会員がより優遇されるようになっています。
宿泊数の繰越が可能に
2018年1月現在、上級会員資格取得に必要な泊数はそれぞれ、
・シルバー : 10泊
・ゴールド : 40泊
・ダイヤモンド : 60泊
ですが、例えばダイヤモンド会員が70泊した場合には10泊分を翌年の実績として繰り越すことができるようになります。
(滞在数は繰り越すことはできません)
この制度を2018年から廃止した、マリオットとは対象的ですね。
マリオットリワード(Marriott Rewards)のステータス「買い戻し」(Buy back)が2018年から廃止
ステータスのプレゼントが可能に
ある年の1/1から12/31までに60泊以上した人に、ゴールド会員資格を誰かにプレゼントする権利が付与されます。
更に、ある年の1/1から12/31までに100泊以上した場合、ゴールド会員資格をプレゼントした人の資格をダイヤモンド会員へアップグレードすることができます。
まとめ
今回の変更で、現在ゴールド以上の上級会員は結構恩恵を受けることになりそうです。
これで上級会員を目指そう!と思う人が増えるかもしれません。
上級会員が増えるということは、それだけ恩恵を受ける人が増えるわけで、ホテル内で思った通りの特典を受けることができない可能性も増えてきます。
上級会員の数がややインフレ気味になるのはイヤなので自分は、あまり目指す人が多くないハイアットの上級会員資格を取得しようと思っているんですが、上級会員の数が増えてきたらまた今度は改悪、という形でバランスを取ることになるんでしょう。
ホテルや航空会社の上級会員制度はつまるところ、その繰り返しです。
また、獲得できるポイントが多くなるのは良いのですが、その分特典宿泊での必要ポイント数がそのうち上がらないかと心配しています。
獲得ポイント数の増加も、良し悪しですね。
変更は2018/4/1からなので、変更前に何かしておかなければいけないことがある方はお急ぎください!