マレーシア航空(MH)・アマデウスへのシステム移行に伴う改悪
PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
マレーシア航空(MH)が、近日中に自社の予約システム(GDS)をSabreからAmadeusへ移行します。
2017年6月10日から、新しいシステムで運用が開始されます。
以前から移行の準備はしていたようなのですが、そろそろ移行も最終段階に来ているようです。
それに伴い、マイレージプログラム’Enrich’の改悪も行われます・・・。
今日はこのシステム移行と改悪について、考えてみたいと思います。
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ワンワールドの中でのアマデウスの存在感
MHは今回のシステム移行で、アマデウスの「アルテア」を利用して予約管理や在庫管理を行うことになります。
これで、ワンワールド内でのアマデウスユーザーは以下になりました。
※As of 21MAY
・カンタス航空(QF)
・ロイヤル・ヨルダン航空(RJ)
・スリランカ航空(UL)
・カタール航空(QR)
・イベリア航空(IB)
・フィンエアー(AY)
・エアベルリン(AB)※近々Sabreに移行するとの噂あり
・キャセイパシフィック航空(CX)
・マレーシア航空(MH)
更に2017年中にはJAL(JL)もアマデウスへの移行がされるので、実に2/3の航空会社がアマデウスを利用することになります。
予約番号(PNR)がアマデウスの中で1つとなり、例えばブリティッシュ・エアウェイズ(BA)や他のワンワールドメンバーの特典航空券を利用したMHフライトの予約なんかは、MHのサイトで比較的容易にWebで座席指定ができるようになりますね。
しかしまぁ、米系航空会社は頑なに、アマデウスを拒んでいますね・・・^^;
アメリカン航空(AA)はSabreを作った会社だからしょうがないにしても、デルタ航空(DL)、ユナイテッド航空(UA)は独自のシステムを採用しています。
Sabreの予約とAmadeusの予約確認方法
予約した旅程は、だいたい以下のどちらかで内容を確認することができます。
・Sabreで作成された予約を確認する旅程確認サイト
Virtually There
・Amadeusで作成された予約を確認する旅程確認サイト
e-ITR
または
Check My Trip
※アカウント登録後ログインが必要です
一つ注意をしなければいけないのは、旅行代理店で予約をした場合は、その旅行代理店がどのGDSを利用して予約を作成したのかによって利用するべきサイトが変わってくる、ということです。
例えば、AAの予約をある旅行代理店で行ったとして、その旅行代理店がアマデウスを利用して予約を作成した場合、予約確認できるのはeITRまたはCheck My Tripであって、Virtually Thereではありません。
ただし、e-ITRを利用した場合には航空会社の予約番号が表示されるので、その予約番号を控えておき、改めてVirtually Thereで表示させることも可能です。
そして、改悪・・・
今回のシステム移行に伴い、必要マイレージ数がかなり跳ね上がってしまいました。
今までもそこまで魅力的ではなかったのですが、更に使いづらいものになっています。
ワンワールド・提携航空会社の必要マイレージ数をチェックしてみましょう。
2017/6/9予約分まで
2017/6/10予約分から
全体的に、跳ね上がっていますね。
しかも、改善ポイントが一つもない、という・・・。
まとめ
今回のMHシステム移行で、利便性そのものは結構便利になるのではないかなとは思うものの、マイレージプログラムはますます使いづらいものになってしまいました。
新しい予約管理ページについても、アマデウスが提供している予約のマイページはちょっといけてないので(特に座席指定)、MHフライトに乗ることになったらしっかりチェックしたいと思います。
デルタ航空(DL)のサイトで予約したチャイナエアライン(CI)の特典航空券の座席を指定する
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