ヒルトンのポイントを最大限効率よく使うには

クレジットカードがなくても、宿泊しなくてもダイヤモンドステータスを維持できるのですっかり泊まらなくなってしまったヒルトンですが、貯まってしまったポイントはどのように使うのが最も効率的なのでしょうか。
わずかですが残っているので、少し考えてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
ヒルトン・オナーズ・ポイントの基本
まずは、ヒルトン・オナーズ・ポイントの基本についてお話ししましょう。
ヒルトン・オナーズ・ポイントの価値は1ポイントJPY0.8くらいです。
つまり、1ポイントあたりJPY0.8を大きく超える価値を発揮できるホテルで利用するのが、最も効率の良い使い方となります。
除外日がない
ヒルトン・オナーズにはブラックアウト(除外日)がありません。
つまり、現金で購入可能なスタンダードルームであれば、ポイントで予約することも可能です。
ここで注意しなければならないのは、ホテルによっては「スタンダード」ルームの数が非常に少なく、ホテルの大半の部屋が「プレミアム」とみなされる場合があるということです。
150室あるホテルでも、「スタンダード」とみなされる客室が10室しかない可能性があり、一部のホテルでポイントを交換する際に直面する大きな問題となりえます。
無料宿泊特典の料金は1泊につき5,000~150,000ポイント
ヒルトン・オナーズはアワードチャートを発行しておらず、動的なアワード価格設定を行っています。
つまり、必要ポイント数は、現金での宿泊料金に応じて変動します。
ただし、ヒルトン・オナーズのスタンダードルームのアワード価格には制限があります。
ヒルトン・オナーズのポートフォリオ全体では、スタンダードルームのポイントは1泊につき最低5,000ポイント、最高150,000ポイントです。
各ホテルには、スタンダードルームの料金の上限が設定されています(非公開)。
150,000ポイントまでかかるホテルは数軒しかなく、だいたいのホテルはそれよりもかなり安いです。
スタンダードルームリワードとプレミアムルームリワードの比較
アワードの空室状況を検索すると、「スタンダードルームリワード」と表示されているアワードと、「プレミアムルームリワード」と表示されているアワードがあることに氣づくかもしれません。
スタンダードルームリワードは、スタンダードルームが販売されている場合に利用できます。
一方、プレミアムルームリワードは、一般的にそれほどお得ではありませんが、どのタイプの客室にもポイントを交換することができます。
ホテルの価格が一般的な上限を上回っている場合は、スタンダードルームの空室がなく、プレミアムアワードを予約していることを意味します。
スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)のアワードがお得
スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)はさよならハイアットをしてヒルトン・オナーズと提携を結んでおり、約400軒の高級独立系ブティックホテルでポイントを獲得・交換することができます。
これは素晴らしい提携で、他のポイントではアクセスできないようなホテルにアクセスできるようになります。
SLHアワードは上限がありますが、アワードはヒルトンホテルと同じ料金システムなので、交換額は驚くほど大きくなる可能性があります。
ポイント&マネーはお得ではない
ヒルトン・オナーズでは、ポイントと現金を組み合わせてホテルの宿泊を予約できるポイント&マネー・アワードを提供しています。
ポイントを使って現金で宿泊する費用を抑えたい人や、宿泊に必要なポイントが十分でない人には魅力的に聞こえるかもしれません。
ですが、ポイント&マネーはポイントの使い道としてはあまり良くなく、無料宿泊特典の宿泊をそのまま予約した方がお得です。
上級会員は5泊目無料
ヒルトンポイントを最大限に活用する方法のひとつに、5泊単位で宿泊する方法があります。
ヒルトンの上級会員(シルバーステータス以上)は、特典宿泊で5泊目が無料になります。
5連泊分のアワード空室があれば、そのうちの4泊分のみを支払うことになります。
この特典は回数に制限なく利用でき、連泊も可能です。
ただし、すべての宿泊料金を同じアカウントからポイントで支払う必要があります。
ヒルトンのステータスは獲得しやすい
ホテル滞在でポイントを利用する場合、もちろんできるだけ良い体験をしたいものです。
ヒルトンはクレジットカードでステータスを獲得するのが他のどのホテルプログラムよりも簡単です。
ステータスを持つことで、客室のアップグレードから朝食の無料サービス(または飲食クレジット)、エグゼクティブラウンジの利用まで、あらゆるものを手に入れることができます(上級会員多すぎ問題はまた別の話)。
ポイントをプールして価値を最大化
ヒルトンはアカウント間のポイント合算に最も寛大なポリシーを持っています。
ヒルトンでは、ポイントを他のアカウントに無料でプールすることができます。
ポイント滞在にリゾートフィーがかからない
現在、多くのホテルがリゾートフィーやデスティネーションフィーを徴収していますが、ヒルトンではポイントで宿泊する場合、これらの手数料がかかりません。
ヒルトン・オナーズ・ポイントのお得な使い方
では、ポイントを最もお得に利用するにはどうすればよいのでしょうか。
いくつか、考えてみましょう。
スタンダードルーム無料宿泊特典が最もお得
ヒルトンポイントはスタンダードルームの無料宿泊特典として利用すると良いでしょう。
スタンダードルームの無料宿泊特典に交換すると、1ポイントあたりJPY0.8以上の価値を常に出すことができます。
ヒルトンは現在、スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドとも提携を結んでいるため、交換できる新しいホテルが増えることになります。
ヒルトンの一流ホテルでお得に交換
一般的な4つ星ホテルで少し努力すれば、ヒルトンポイントで大きな価値を得ることができますが、本来的には高級ホテルで使うべきです。
例えば、コンラッド・ボラボラでは、スタンダードルームに宿泊する場合、最高120,000ポイントが必要です。
ウォルドーフ・アストリア・アムステルダムのスタンダードルームは、最高110,000ポイントが必要です。
ウォルドーフ・アストリア・モルディブでは、スタンダードルームの宿泊に最高150,000ポイントが必要です。
ヒルトンポイントを1ポイントJPY0.8と考えると、なかなかの価値です。
例えば、ウォルドーフ・アストリア・モルディブは現金の場合、税金と手数料を含めてJPY300,000以上かかるところです。
ただ、これらの一流ホテルはアワードを利用できる客室が限られています。
というのも、これらのホテルはそれぞれ限られた部屋数しか「スタンダード」宿泊施設に分類していないため、ポイントで予約できる部屋は限られているからです。
SLHもこのカテゴリーに入ります。
アワードの空室状況はあまりよくないかもしれないが、潜在的な価値は大きいですね。
まとめ
上級会員としてスタンダードルームを予約すれば、運が良ければスイートルームへアップグレードしてもらえるかもしれません。
ヒルトンは個人的に、「どこへ行っても同じ」な内装・アメニティなのであまり泊まりたいホテルがありません。
ポイントの使い道について書き記しましたが、実際に宿泊するのはいつになることやら・・・。